入居までの流れ
入居を決める前に、老人ホームに何日か泊まって試してみたい。

まず結論
- 1日数と費用は施設ごと
- 2夜と朝の暮らしぶりを見る
- 3体験後に職員の話も聞く
体験入居は、契約の前に施設に短い期間泊まり、食事・介護・夜の様子を確かめるしくみです。国の有料老人ホームの指針は、すでに開設しているホームに体験入居の機会をつくるよう求めていますが、日数・費用・受けられるかどうかは施設ごとに違います。見学では見えない夜間と朝の様子を見て、ご本人の表情と職員の話を合わせて決めるのが目安です。
体験入居とは
体験入居は、入居の契約を結ぶ前に、実際の部屋に短い期間泊まって暮らしを試すことです。国の「有料老人ホーム設置運営標準指導指針」は、すでに開設している有料老人ホームに対し、体験入居を希望する方に契約の前の機会を確保するよう求めています。
体験入居ができるかどうかと、その内容は、重要事項説明書の「体験入居の内容」の欄に「あり・なし」で書かれています。見学のときに重要事項説明書をもらい、この欄を先に見ておくと話が早く進みます。
何泊できる?費用は?
| しくみ | 使える施設 | 主な決まり |
|---|---|---|
| 体験入居 | 有料老人ホーム・サ高住など | 施設が独自に決める。介護保険の対象ではなく、費用は施設の料金 |
| 短期利用特定施設入居者生活介護 | 指定を受けた介護付き有料老人ホーム | 介護保険のサービス。あらかじめ30日以内の期間を決める。運営の経験が3年以上などの要件があり、行っていない施設もある |
| 短期利用共同生活介護 | 指定を受けたグループホーム | 介護保険のサービス。1つの共同生活住居につき1名まで、30日以内。指定から3年以上などの要件がある |
| ショートステイ(短期入所生活介護) | 特養などに併設された事業所 | 介護保険のサービス。入居先を試すというより、家族の休息や在宅の続きとして使う |
日数・費用・申し込みの方法は、施設ごとに決めています。1泊から数日程度を受けている施設もあれば、空いている部屋の状況で日数が変わる施設もあります。費用の決め方も施設ごとです。1泊あたりの料金のほかに、食事代やおむつ代が別にかかるかは、申し込む前に確かめてください。
住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の体験入居は、介護保険のサービスではありません。体験中の介護を、施設の自費のサービスで受けるのか、ふだんのケアマネジャーのケアプランに入れて訪問介護などを使うのかは、施設とケアマネジャーの両方に確かめます。
体験中に見るところ
| 時間帯 | 見るところ |
|---|---|
| 夜 | 夜勤の職員が何人で何人の入居者を見ているか。ナースコールを押してから来るまでの時間、トイレへの付き添い、見回りの回数、廊下や隣の部屋の物音 |
| 朝 | 起きる時間を本人に合わせてくれるか。着替え・洗面・薬を飲む手伝いの段取り。朝食までのあわただしさ |
| 食事 | 味・量・やわらかさ。食べるのに時間がかかるときに急かされないか。ほかの入居者との席の様子 |
| 昼間 | 日中を部屋で過ごす人が多いか、共用の場所で過ごす人が多いか。レクリエーションの有無と、参加しない自由があるか |
| 入浴 | 体験中に入浴できるか、何曜日か。一人ずつか、何人かまとめてか |
ご家族が一緒に泊まれない場合は、迎えに行ったときに、ご本人に「夜は眠れたか」「呼んだら来てくれたか」を聞き、職員にも「夜はどう過ごされていたか」を聞いておくと、比べる材料になります。
体験できない施設もある
- 空いている部屋がない満室の施設や、空いた部屋をすぐ次の入居者に案内する施設では、体験の部屋が用意できないことがある
- 介護保険の短期利用の指定がない介護付き有料老人ホームやグループホームでも、短期利用の指定を受けていなければ、介護保険での短期利用はできない
- 感染症がはやっている時期外からの宿泊を一時的に止めている施設がある
- ご本人の状態医療の処置が多い場合や、環境が変わると混乱が強くなる場合は、施設から別の方法をすすめられることがある
体験ができないときは、食事の時間に合わせた見学、昼と夕方の2回の見学、ショートステイでの様子の聞き取りなどで補えます。ケアマネジャーや病院の相談員から、ご本人の夜の様子を施設に伝えてもらうのも一つの方法です。
体験のあとの決め方
- ご本人の様子疲れや混乱が出たか、帰ってきてどんな言葉が出たか。1回目は慣れない場所で落ち着かないことも多いため、それだけで決めない
- 職員から見た様子夜の睡眠、トイレの回数、食事の量、困ったことを施設から聞く。施設がどこまで対応できそうかの手がかりになる
- 部屋の取り置き体験の結果を待つ間、部屋を押さえておけるか、いつまでに返事が必要かを先に確かめる
- 契約の前に体験で気になった点を、重要事項説明書と契約書のどこに書いてあるかと合わせて確かめる
体験の申し込みや、複数の施設の空き・日程の調整は、紹介会社にまとめて頼むこともできます。
確かめた公的な資料
- 有料老人ホーム設置運営標準指導指針・重要事項説明書の様式(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001481758.pdf
- 短期利用認知症対応型共同生活介護の届出について(守口市)https://www.city.moriguchi.osaka.jp/material/files/group/78/tankiriyou_ninchishoutaiougatakyoudouseikatsukaigo.pdf
- 指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準(e-Gov法令検索)https://laws.e-gov.go.jp/law/411M50000100037
ご相談の前にそろえておくと、話が早いもの
- 候補の施設の重要事項説明書(体験入居の欄)
- ご本人の夜の様子(トイレの回数・眠れているか)
- 飲んでいる薬とお薬手帳
- 体験できる日の候補と、迎えに行ける人
分からない項目があっても大丈夫です。分かる範囲でお聞かせください。
皇寿にご相談いただくと
皇寿株式会社(大阪市北区)/高齢者住まい事業者団体連合会(高住連)届出紹介事業者 届出番号 23-0580
最終更新:2026年10月17日 / 編集:皇寿株式会社(大阪市北区・高齢者住まい事業者団体連合会 届出紹介事業者 23-0580)。制度の細かい条件は変わることがあるため、最終的には市区町村・施設などでご確認ください。
よくあるご質問
Q体験入居は何泊くらいがいいですか?
決まりはなく、施設が受けられる日数の中で決めます。夜と朝の様子を見るには、少なくとも1泊は必要です。ご本人が慣れない場所で疲れやすい場合は、短めから始めて様子を見ます。
Q体験入居中に、いつものヘルパーやデイサービスは使えますか?
体験入居は介護保険のサービスではないため、体験中の介護を何でまかなうかは施設ごとに違います。ふだんのサービスを使えるかどうかは、ケアマネジャーと施設に先に確かめてください。
Q体験入居をしたら、そのまま入居しないといけませんか?
いいえ。体験入居は契約の前に試すためのものです。合わないと感じたら、ほかの施設を検討して構いません。部屋の取り置きの期限だけは先に確かめておきます。
こうした手続きや調整の大変なところは、皇寿がまとめてお引き受けします。
施設探しと空きの確認、病院・ケアマネジャー・施設との段取り、見学の同行、入居までの手続きの準備まで、相談員が一緒に進めます。何から手をつければいいか分からない段階でも、そのままお電話ください。ご家族の費用はかかりません。
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