ご本人の状況から探す
たんの吸引が必要と言われました。夜も対応してくれる施設はありますか?

まず結論
- 1吸引は看護職員か認定介護職員
- 2口・鼻は咽頭の手前まで
- 3夜間の回数を先に伝える
たんの吸引は、施設では看護職員か、喀痰吸引等研修を終えて都道府県の認定を受けた介護職員(認定特定行為業務従事者)などが、医師の指示のもとで行います。介護職員が行える吸引は、口の中と鼻の中は「のどの奥(咽頭)の手前まで」、気管切開の方は「気管カニューレの内部」に限られます。受け入れの可否は、吸引の回数、とくに夜間の回数と、その時間に誰がいるかで決まります。
たんの吸引をしてよい人
- 医師・看護職員(看護師・准看護師)医師の指示のもとで吸引できる
- 認定特定行為業務従事者喀痰吸引等研修を終え、都道府県から認定証を受けた介護職員。勤め先の事業所が都道府県に登録していることが条件
- 介護福祉士養成の過程で実地研修を終えた行為について、勤め先が登録喀痰吸引等事業者であれば行える
- 研修を受けていない介護職員吸引そのものはできない。吸引びんにたまった汚水を捨てる、吸引器や洗浄に使う水を足す、といった準備・片付けは、医行為ではないと厚生労働省が示している
いずれの場合も、医師の指示書が必要です。介護職員が行う場合は、看護職員との連携、計画書・報告書の作成、ご本人やご家族への説明と同意も求められます。
口の中・鼻の中・気管カニューレ内部の違い
| 吸引の場所 | どんな方か | 介護職員が行える範囲 |
|---|---|---|
| 口の中(口腔内) | たんや唾液をうまく出せない方 | のどの奥(咽頭)の手前まで |
| 鼻の中(鼻腔内) | 口からの吸引が難しい方など | のどの奥(咽頭)の手前まで |
| 気管カニューレ内部 | 気管切開をして、のどに管(カニューレ)が入っている方 | カニューレの内部まで |
のどの奥より先の吸引や、カニューレより奥の吸引が必要な場合は、看護職員の対応になります。主治医や病院の看護師に「どこから、どのくらいの深さで吸引しているか」を聞いておくと、施設に正確に伝えられます。
研修の種類で、できる行為が違う
| 研修 | 対象 | できる行為 |
|---|---|---|
| 第1号研修 | 不特定多数の方 | 口の中・鼻の中・気管カニューレ内部の吸引、胃ろう・腸ろう・鼻からのチューブの経管栄養のすべて |
| 第2号研修 | 不特定多数の方 | 気管カニューレ内部の吸引と鼻からの経管栄養を除いた型で、実地研修を終えた行為だけ |
| 第3号研修 | 特定の方(重い障がいのある方など) | その方について実地研修を終えた行為だけ |
施設に「吸引できる職員がいる」と言われても、その職員が口の中だけなのか、気管カニューレ内部までできるのかは研修によって違います。気管切開の方は、とくにこの点を確かめてください。
回数と夜間をどう伝えるか
- 1日の回数日中に何回か、夜間(寝ている間)に何回か。「1〜2時間おき」など間隔で伝えるのもよい
- たんの量と性状さらさらか、粘りが強いか。量が多い時間帯があるか
- 吸引の場所口・鼻・気管カニューレのどれか。カニューレの種類
- ほかの処置酸素、胃ろう、人工呼吸器の有無
夜間に吸引が何度も必要な場合、夜勤の職員の中に看護職員か認定を受けた介護職員がいないと対応できません。夜の体制は施設ごとに違い、同じ施設でも曜日で変わることがあります。
見学や問い合わせで確かめる質問
- 夜間に吸引ができる職員は、毎晩いますか。いない夜はどうしますか
- 研修を終えた介護職員は何人いて、口・鼻・気管カニューレのどこまでできますか
- 施設(事業所)は都道府県に喀痰吸引等の登録をしていますか
- 吸引器・吸引チューブは誰が用意し、費用はどうなりますか
- たんが急に増えた・息苦しそうなとき、夜間はどこに連絡しますか
大阪府では、登録を受けた事業者の一覧を府のホームページで公示しています。候補の施設を一度に当たり、夜間の体制まで聞き取る作業は、紹介会社にまとめて頼むこともできます。
確かめた公的な資料
- 社会福祉士及び介護福祉士法の一部を改正する法律の施行について(喀痰吸引等関係)(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/12000000/001596951.pdf
- 社会福祉士及び介護福祉士法施行規則(e-Gov法令検索)https://laws.e-gov.go.jp/law/362M50000100049
- 医師法第17条、歯科医師法第17条及び保健師助産師看護師法第31条の解釈について(その2)(厚生労働省)https://www.mhlw.go.jp/content/001486239.pdf
- 登録喀痰吸引等事業者(登録特定行為事業者)・登録研修機関の一覧(大阪府)https://www.pref.osaka.lg.jp/o090100/koreishisetsu/tankyuin_futokutei/jigyousyaitiran.html
ご相談の前にそろえておくと、話が早いもの
- 吸引の回数(日中と夜間を分けて)
- 吸引の場所(口・鼻・気管カニューレ)とカニューレの種類
- 使っている吸引器の有無
- ほかの処置(酸素・胃ろうなど)
- 主治医の連絡先
分からない項目があっても大丈夫です。分かる範囲でお聞かせください。
皇寿にご相談いただくと
皇寿株式会社(大阪市北区)/高齢者住まい事業者団体連合会(高住連)届出紹介事業者 届出番号 23-0580
最終更新:2026年10月17日 / 編集:皇寿株式会社(大阪市北区・高齢者住まい事業者団体連合会 届出紹介事業者 23-0580)。制度の細かい条件は変わることがあるため、最終的には市区町村・施設などでご確認ください。
よくあるご質問
Q「吸引は日中のみ対応」と言われました。夜はどうなりますか?
夜に吸引が必要なら、その施設では難しい可能性があります。夜間の回数が少ない場合は、主治医と相談して寝る前の吸引で落ち着くかを確かめたうえで、施設と話し合う方法もあります。
Q気管切開をしています。受け入れてくれる施設は限られますか?
気管カニューレ内部の吸引は、第1号研修などを終えた介護職員か看護職員が行います。対応できる職員が限られるため、候補は少なくなりやすく、施設ごとに確かめる必要があります。
Q吸引の回数が減ってきました。施設の選び方は変わりますか?
変わることがあります。回数や夜間の有無で受け入れの判断が変わるため、主治医や病院の看護師に今の回数を確かめ、最新の情報を施設に伝えてください。
こうした手続きや調整の大変なところは、皇寿がまとめてお引き受けします。
施設探しと空きの確認、病院・ケアマネジャー・施設との段取り、見学の同行、入居までの手続きの準備まで、相談員が一緒に進めます。何から手をつければいいか分からない段階でも、そのままお電話ください。ご家族の費用はかかりません。
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